2020年4月27日月曜日

環境計量士(濃度関係)国家試験問題の解説(環化) 2019.12 問22

令和元年(12月)第70回

問15で登場した双極子モーメントの再登場です。
双極子モーメントとは、極性分子がどれくらい極性なのか?これを数値化したものでした。
また、二酸化炭素を具体例として挙げて双極子モーメントが0であることも説明したので、CO2 を含む選択肢のは誤りとなります。


分子が極性か?非極性か?は、それぞれの結合の極性と非共有電子対の位置、分子の立体形をもとに判定しますが、幸いなことに、試験によく登場する分子はある程度決まっています。

試験によく出る極性分子:NH3, H2O, H2S, HF
試験によく出る無極性分子:CO2, CH4

したがって、(ア)と(オ)が極性をもつ分子です。これらを含む選択肢が正解となります。