2020年5月3日日曜日

第70回環境計量士国家試験(環濃)問4の解説

問4(第70回 環濃)
分離度については、私の知る限り初めての出題かもしれません。
また、分析条件等の検討を行う際に必要となる知識ですから、ルーチン分析においては重要度が低いと言えるでしょう。


分離度(Resolution)は、隣接する2つのピークがどの程度分離しているのかを数値化したもので、数値が大きいほど良く分離していることを表します。

分離度の求め方は、2つのピークの頂点間の距離をそれぞれのピーク幅の平均値で割ります。
(※日本薬局方およびJIS 高速液体クロマトグラフィー通則とは式が異なります。)


2つのピークの頂点間の距離は同じでも、ピーク幅が狭いほど(ピークがシャープなほど)分母が小さくなり分離度は大きくなります。


正解は