2021年6月26日土曜日

環境計量士(濃度関係)国家試験問題の解説(環濃) 第71回(令和2年)問2

📁第71回(令和2年)

中学・高校レベルの簡単な計算問題。

問題文に成分Aの質量濃度(10mg/L)と体積(100mL)が与えられているから、成分Aの質量を求めることができる。

10 (mg/L) × 0.1 (L) = 1mg

すなわち、質量濃度が10mg/Lの水溶液100mLには成分Aが1mg 含まれていることが分かった。

成分Aと成分Bの質量濃度が等しい混合溶液を調整したいのだから、加えるべき成分Bの質量は成分Aと同量の1mgだ。しかし、加えるのは成分Bの純度が100%の試薬ではなく、純度90%の試薬だから、仮にこの試薬の質量を W mg としたとき、この試薬に含まれる成分Bの質量は (90/100) × W (mg) より 0.9W mg となる。

成分Bを 1mg 加えたいのだから

1 (mg) = 0.9W (mg)
W = 10/9 mg

以上より成分Bを含む試薬の加えるべき質量は 10/9 mg だから正解は4