「JIS Z 8802 pH測定方法」は、隔年で出題される内容ですからポイントをまとめておきました。(下線部は要注意!)
JIS Z 8802 における pH の定義
①ガラス電極 pH 計によって測定される起電力から求められる値。
※ピーエッチ又はピーエイチと読む。(ペーハーは古い!)
検出部の取扱い
②使用前にあらかじめ pH 計の電源を入れておき、検出部は水で繰り返し 3 回以上洗い、きれいなろ紙、脱脂綿などで拭っておく。
③特に汚れている場合には必要に応じて洗剤、0.1 mol/L 塩酸などで短時間洗い、更に流水で十分に洗う。
④長く乾燥状態にあったガラス電極は、あらかじめ一夜(例えば,12 時間)水中に浸した後使用する。
校正について
pH標準液の保存法
⑤調製 pH 標準液は、上質の硬質ガラス又はポリエチレン製の瓶中に密閉して保存する。
⑥pH 標準液は、一度使用したもの及び大気中に開放して放置したものは再度使用してはならない。
①ガラス電極 pH 計によって測定される起電力から求められる値。
※ピーエッチ又はピーエイチと読む。(ペーハーは古い!)
検出部の取扱い
②使用前にあらかじめ pH 計の電源を入れておき、検出部は水で繰り返し 3 回以上洗い、きれいなろ紙、脱脂綿などで拭っておく。
③特に汚れている場合には必要に応じて洗剤、0.1 mol/L 塩酸などで短時間洗い、更に流水で十分に洗う。
④長く乾燥状態にあったガラス電極は、あらかじめ一夜(例えば,12 時間)水中に浸した後使用する。
校正について
⑤pH計の校正は,ゼロ校正とスパン校正とで行います。
ゼロ校正は、ガラス電極の内部液に近い組成の標準液である中性りん酸塩 pH 標準液を用いて電位を調製し、標準液の正しい値に合わせます。
スパン校正は、ゼロ校正の後に中性りん酸塩 pH 標準液とは異なる pH
の標準液を用いて,pH に対する電位の傾きを調整します。
試料溶液の pH 値が 7 以下の場合
フタル酸塩 pH 標準液 又は しゅう酸塩 pH 標準液を用います。
試料溶液の pH 値が 7 を超える場合
りん酸塩 pH 標準液,ほう酸塩 pH 標準液 又は 炭酸塩pH標準液を用います。
※トレーサビリティが必要な場合は、認証 pH 標準液を用います。
⑤調製 pH 標準液は、上質の硬質ガラス又はポリエチレン製の瓶中に密閉して保存する。
(設問の解説)
1.pH 標準液を大気中に開放して放置すると、大気中の二酸化炭素を吸収してしまい、pH が変化するおそれがあります。また、溶液の蒸発によって濃度が変化した結果、pH が変化するおそれもあります。
3.pH 値が11以上の測定では、通常のガラス電極ではアルカリ誤差を生じ、その測定値は低くなります。
4.pH 計のゼロ校正は、中性りん酸塩標準液を検出部に浸します。
5.トレーサビリティが必要な場合は、認証 pH 標準液を用います。
正解は2