2021年9月26日日曜日

環境計量士(濃度関係)国家試験問題の解説(環濃) 第71回(令和2年)問24

 📁第71回(令和2年)

「JIS K0125 用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法」に規定されている試料の採取及び取扱いについての出題は、第66回の問25で出題されて以来5年ぶりです。

出題頻度の低いテーマなので、時間に余裕のある人やこのテーマに興味のある人以外はスルーするのも戦略です。


ポイント
1.試料容器はガラス製ねじ蓋付き容器とし、ねじ蓋には四フッ化エチレン樹脂フィルムで内ばりしたものを用いる。

2.試料容器はあらかじめA2またはA3の水で洗浄した後、105℃±2℃で約3時間加熱し、試験環境からの汚染を受けないようにデシケーター中で放冷する。

3.試料中に残留塩素が共存する場合には,揮発性有機化合物の濃度が変化する可能性があるので、アスコルビン酸を加え還元した後,試料を満たして密栓する。

4.試験は試料採取後直ちに行う。直ちに行えない場合には、4℃以下の暗所で凍結させないで保存し、できるだけ早く試験する。

 

以上より、選択肢2が誤り。