超頻出の「ランベルト・ベールの法則」についての出題です。
「ランベルト・ベールの法則」の基礎
吸光度(A)は濃度(C)とセルの厚み(L)に比例し、その関係式は次のようになります。
※ ε は物質固有の光吸収能を示す比例係数のことでモル吸光係数といいます。
A = ε c L ― ①
また、吸光度(A)は透過率(T)と次のような関係にあります。
※ 透過率(T)= 透過光強度 (I) / 入射光強度 (I0)
A = −logT ― ②
式①②より
−logT = ε c L ― ③
問題を解いていきます。
問題文に「5.0×10-2 mol/l の溶液においてこの吸収ピークの透過率が1.0%であるとき・・・」とあるので、c = 5.0×10-2, T = 0.01 であることが分かります。
これを式③( −logT = ε c L )に代入すると
−log 10-2 = (5.0×10-2) ε L
2 = 0.05 ε L
ε L = 2 / 0.05
ε L = 40
次に透過率10%、 上で求めた ε l = 40 を式③に入力すると
−log 10-1 = c × 40
c = 1/40
c = 0.025
以上より正解は1