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2020年4月25日土曜日

第70回環境計量士国家試験(環化)問19の解説

問19(第70回 環化)

過去問演習をやると良いことがあります。
第69回では「水の状態図」について出題されました。今回は「二酸化炭素の状態図」についての出題です。



図から分かる通り、点①は液体です。


「二相が共存する」ということは、点②は融解曲線上しか移動できないことになります。融解曲線は右側に傾いていますから、温度を上げるには圧力も上げる必要があります。


二酸化炭素は融解曲線が右側に傾いているので、固体(ドライアイス)に圧力を加えると融点が高くなります。
したがって、これが誤りです。

なお、水の融解曲線は左側に傾いているので、氷に圧力を加えると融点が低くなります。


大気圧は 1.0 × 105 Pa です。
図から分かる通り、どんなに冷却しても二酸化炭素が液体になることはありません。-78.5℃以下になると固体になってしまいます。


図から分かる通り、35℃は臨界点を超えています。臨界点を超えると気体と液体の区別のない超臨界状態ですから、液化はしません。


正解は