前回(第70回)の問4で出題された「分離度」についての出題。環境計量士の試験では2年連続で同じテーマが出題されることが多いから、直近の過去問演習は最も有効な試験対策だ。
分離度(Resolution)は隣接する2つのピークがどの程度分離しているのかを数値化したもので、数値が大きいほど良く分離していることを表す。具体的には下の式で示すように、2つのピークの頂点間の距離をそれぞれのピーク幅の平均値で割って求める。
選択肢1に記述されているように、ピークの強度を比べたものではない。
したがって、選択肢1の記述内容は誤り。
※ 日本薬局方およびJIS 高速液体クロマトグラフィー通則とは式が異る
※ 2つのピークの頂点間の距離は同じでも、ピーク幅が狭いほど(ピークがシャープなほど)分母が小さくなり分離度は大きくなる。