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2020年3月14日土曜日

第69回環境計量士国家試験(環濃)問4の解説

問4(第69 環濃)
イオンクロマトグラフで最も一般的に用いられる電気伝導検出器についての出題です。基礎的な内容ですから、試験本番では確実に押さえておきたい設問ですね。

検出器と交通量調査
突然ですけど、交通量調査ってご存知ですか?
歩道に座って、道路を見つめながら、カチカチといくつものボタンを押しているアレです。
交通量調査はある地点を通過する車両を、その種類ごとにカウントしています。

実は検出器も交通量調査に似ているところがあると思います。
どのあたりが似ているかというと、通過する何か(元素だったり、イオンだったり)をカウントするところです。ただし、何が通過したのか?は分類できないものがほとんどです。

電気伝導検出器も同じで、通過するイオンをカウントすることができます。しかし、通過したイオンがどんなイオンだったのかは分別できません。
ですから、選択肢の「電気伝導検出器を用いる場合には、陽イオンを分析することができない。」という記述は誤りだと分かるはずです。なぜなら、電気伝導検出器にできることはイオンをカウントすることですから、陽イオン陰イオン関係なくカウントできます。

正解は