第59回の試験まで遡って調べてみましたが、「JIS K 0088 排ガス中のベンゼン分析方法」からの出題は、第61回の問14だけでした。今後、出題される可能性は低いと推測します。
ちなみに、第61回では「JIS K 0088 排ガス中のベンゼン分析方法」で用いない器具又は装置を選ばせる問題で、今回と同じ内容でした。これらの設問は、規格に規定されている次の2つの分析方法を知っていれば簡単に正解に辿り着くことができます。
JIS K0088 に規定されている分析方法
ガスクロマトグラフ法
試料ガスを直接又は常温吸着濃縮した後、水素炎イオン化検出器付ガスクロマトグラフに導入してクロマトグラムを記録する。
ジニトロベンゼン吸光光度法
試料ガスを硝酸アンモニウム―硫酸に通して、ベンゼンをニトロ化した後、中和し、2-ブタノンで抽出する。アルカリを加えて発色させ、吸光度 (560nm) を測定する。
さて、選択肢を眺めてみると、フーリエ変換赤外線分析計が使用されない装置だと分かります。
正解は5