「JIS K0098 排ガス中の一酸化炭素分析方法」からの出題は、3~4年に1回の頻度で出題されています。第68回(10)、第64回(14)、第61回(10)では、①捕集バックと②ガスクロマトグラフ法について問われました。
※カッコ内の数字は問題番号
①捕集バッグ
捕集バッグによる試料採取は、四ふっ化エチレン樹脂製やポリプロピレン製などの ガスの透過性の小さい ガス採取用のもので内容積1ℓ以上の袋を用いる。
②ガスクロマトグラフ法
熱伝導度検出器(TCD)、光イオン化検出器(PID)、メタン化反応装置付き水素炎イオン化検出器(FID)を備えたガスクロマトグラフを用います。 また、これらの中で定量範囲が高濃度(0.05 vol %以上)のものは、熱伝導検出器(TCD)を備えたガスクロマトグラフのみです。
さて、設問を見ていきます。
1.検知管法を使用することができるのか?できないのか?は上記①②の内容からは分からないので、保留にしておきます。
2.①より捕集バッグは使用できると判断できますから、この記述内容は正しいと言えます。
3.赤外線吸収方式が連続測定に使用できるかどうかは、上記①②の内容からは分からないので、保留にしておきます。
4.上記①②の内容からは分からないので、保留にしておきます。
5.メタン化反応装置付き熱伝導度検出器(TCD)ではなく、メタン化反応装置付き水素炎イオン化検出器(FID)です。
正解は5