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2022年8月15日月曜日

第72回(2021.12)化学分析概論及び濃度の計算 問3

第72回(2021.12)

問3は毎年ガスクロに関する内容が出題されますが、誘導体化についての出題は私の知る限り初めてです。難しいテーマでもなく、次回以降も出題される可能性がありそうなので、ガスクロにおける試料の誘導体化について ”JIS K0114(2012) ガスクロマトグラフィー通則” の内容をちょっとまとめてみました。


GCにおける誘導体化

誘導体化とは試料の前処理のことであり、その目的として次の2つが挙げられます。

①揮発性または安定性を向上させることによる分離の改善
②対象を検出しやすい化学形にすることによる検出感度と選択性の向上

誘導体化の操作方法は2つあります。

①あらかじめ誘導体化した後にガスクロに注入する方法
②誘導体化試薬と混合した溶液を加熱した注入口に注入して反応させるオンカラム誘導体化

選択肢3を見てみると、オンカラム誘導体化について記述されていますが「冷却した注入口」の部分が誤りです。正しくは「加熱した注入口」です。

正解は