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2020年5月10日日曜日

環境計量士(濃度関係)国家試験問題の解説(環濃)問12(2019)

令和元年 第70回 問12の解説

高校で学習する中和滴定の計算問題です。

溶液中の H+ と OH- の数が等しくなることを中和といいますから、0.20 mol/L の NaOH 水溶液 5.0 ml に含まれる OH- の数(物質量)と、0.5g の樹脂が保持していた H+ の物質量は等しくなります。


OH- の物質量:0.2 × (5.0 / 1000) = 1.0 × 10-3 (mol)

上の式より、OH- の物質量が 1.0 × 10-3 (mol) ですから、陽イオン交換樹脂 0.5g が保持していた H+ の物質量は 1.0 × 10-3 (mol) ということになります。

設問は「単位質量あたり(1g)の樹脂が保持していた H+ の物質量に最も近いものを選べ。」ということなので、 0.5g の樹脂が保持していたH+ の物質量2倍となり、2.0 × 10-3 (mol) が最も近い値です。

正解は